どのような仕事をしていても「情報」はとても大切なものです。情報の内容によっては最大の財産になる場合もありますし、武器になる場合もあります。しかし重要な情報が社内政治のしがらみがあるために意図的に隠されてしまったり、情報発信手段を悪用されてしまったときには、どのように対処していけばいいのでしょうか。
直接的に情報を隠された場合には、さほど心配をしなくてもいいでしょう。なぜならば分かりやすいからです。しかし、意図的に趣旨をぼかされた場合には注意が必要です。たとえば約束の時間の知らせが1時間遅かったり、重要なクライアントのリストの社名が1部欠けていたり、抜けがある場合です。文章としてみれば、とても小さいものであるために意図的なものなのか、ただミスをしただけなのかが判断しづらいため、すぐに見抜く事が出来ず、じわじわと効いてきます。1つ1つの情報は小さいのですが、積み重なっていくことで根本的な信頼を失うこともあります。
また、親切な情報の場合にも注意をしなければいけないことがあります。中には本当に親切な心で情報をくれることもあるでしょう。しかし、普段さほど仲良くない人から親切な情報が来た場合には注意をしなければなりません。また、さりげない不備を見つけた時には必ず確認をとるよう、細心の注意を払いましょう。
宛先が複数入ったメールに個人攻撃をされてしまった場合には、大きなダメージとなることでしょう。たとえば会議中に攻撃されてもすぐ反論をする事が出来ますが、相手と同じようにメールで反論してしまうと何故か反論した方の人間にマイナスなイメージがついてしまいます。なぜなら反論したことで周囲から大人げないと思われてしまったり、図星をつかれたため、慌てていると思われてしまうからです。
では反論したい場合にはどうすればいいのでしょう?もし自分にそのようなメールが送られてきた場合には、メールで反論せずに直接会って議論した方がいいのではないでしょうか。メールでの反論は相手が不利と分かっていながらあえてやっている場合も多いのです。そんな場合には、不快な態度を示すのではなく、純粋に真意を聞いてみてはいかがでしょう。
このような攻撃から自分の身を守る場合には、手法をよく知り、正しく対策をとることが重要なのです。社内政治に負けないように、社内情報のやり取りには気をつけていきましょう。さらに情報に敏感になるためには、なまの情報に触れることができる立場になって、情報の内容を吟味し、判断できるようになることです。そのためには、コミュニケーション能力やビジネススキルを磨くことが重要です。職種別・部門別など、1人ひとりの状況に応じて、必要なスキルを身につけることが大切です。
おすすめはリクルートマネジメントスクールです。50年以上の研修提供を通じて培ったノウハウをもとに、複数の研修プログラムを用意しています。ケース演習やグループワーク、職場での実際の課題をもとに学ぶ研修など、広範囲にわたる研修プログラムがあります。
管理職やリーダーをはじめ、メンバーの指導・育成にあたるすべての方に向けたコーチング・コミュニケーション研修も実施。メンバーの指導はもちろんのこと、会議や商談に活かせる研修、言いにくいことを上手に伝えることができるアサーティブ・コミュニケーションに関する研修などもあります。
また、日本コミュニケーション能力認定協会では、コミュニケーション能力認定講座を行っています。企業が必要とする人材育成や、社会課題解決のために開発された講座です。コミュニケーションスキルとともに高い信頼も得られる人材育成を支援しています。
社内政治の基盤的な存在として派閥があります。3人集まれば、派閥になるというくらい、派閥はポピュラーなものです。社長の影響力の大きな小規模企業以外は必ずといって派閥は存在しています。ただ、派閥だからといって、すべてが悪いわけではなく、仕事の推進上役に立つ派閥もありますので、それらを見極めることが大切です。
社内では日常的にいろいろな情報が飛び交っています。報告書や集計表のような書類であったり、メールのような電子媒体であったり、噂や口コミなどの会話であったり、形態は様々です。こういった情報も社内政治のフィルターを通過すると、歪曲されたり、あるいは流れを堰き止められたりすることがありますので、その動きに要注意です。
会社にはさまざまな人がいます。あらゆることに反対する人、逆になんでも賛成する人、その真意を読み取るのは難しいため、いっしょに仕事をするのは危険な人たちです。社内にはこういう自分と合わない人、あるいはすべての人と上手く行かない人が存在します。そういった人たちを見極め、その真意まで探れるようになればベストです。
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